私は、性善説の人間だと思います。それは、昔から失敗が多く、その度に人に助けられてきた経験からと、一人旅の経験から来ていると思います。
昔はカーナビゲーションがなかったので、よく助手席に地図を乗せて一人旅をしていたのですが、「迷ったかな?」と思うと、早めに近くにいる人に道を聞くようにしていました。すると、皆さん、時には地図など描きながら親切に教えてくださるのです。そんなことで性善説に?…と思われるかもしれませんが、それは、見ず知らずの人間に道を教えても何の得にもならないという状況で、掛け値なしの良心に出会えるいい機会だったと思うのです。
現代は便利になり過ぎて、人と人との触れ合いが少なくなってしまいました。核家族化が進んで、ご近所との交流も少なくなり、助け合って感謝しあう機会も、多様な価値観に触れる機会も少なくなってしまいました。私自身シングルマザーで、余裕のない生活になってしまっているのを感じます。
人は、人との関わり合いの中でしか、自分の良心(本来の心)に気づくことはできません。社会のために何かしたいけれども、何をすればいいか分からないというご高齢の方や、生きづらさを抱えた方、核家族のご夫婦、子どものいないご夫婦、若い方、そして子どもたち。 株式会社働く歓びは、社会の中にある様々な分断を越えて、誰もが一緒に過ごせる場所、子どもたちが将来に希望を持てるような温かい場所づくりをします。